精力増強の基礎知識

WEBニッポン消費者新聞（2004年4月15日）によると…



　危ない商品

　　精力増強健康食品「三便宝」

　　　〜 服用した男性、肝機能低下



インターネット上には
「精力増強」「男性回復」 など
滋養強壮効果をうたった健康食品の販売サイトがあふれている。

ところが滋養強壮をうたった健康食品には、
副作用の恐れがある医薬品成分を含有した違反食品も多い。
福島県では、滋養強壮健康食品を服用したことが原因と疑われる
健康被害も報告されている。

今年（2004年）１月20日、
「中国から輸入された健康食品を服用した35歳の男性が、
腹痛・嘔吐・下痢などの症状を訴え、
検査したところ肝機能が著しく低下していた」
との報告が医療機関から福島県にもたらされた。

福島県がただちに検査したところ、
同健康食品から
勃起不全の治療薬 「バイアグラ」 の有効成分シルデナフィルと
よく似た成分が含有されていることが確認された。
男性が服用していた健康食品は、
薬事法に抵触する無承認無許可医薬品ということになる。

県は1月22日、
健康食品による健康被害の疑いがあるとして、
男性が服用していた健康商品を公表し、注意を呼びかけた。

男性が服用したのは、
滋養強壮や精力増強をうたった健康食品「三便宝カプセル」。
濃い青色のカプセルで、
シートの裏面には「ＳＡＴＩＢＯ　ＣＡＰＵＳＵＬＥ」と
印刷されていたという。

男性が飲んだものと同一の商品かは不明だが
「三便宝」はインターネットで盛んに販売されており、
入手はいたって簡単だ。
値段も比較的安く１箱３千円程度で購入できる。

通販サイトでは 「即効で回復」 などの文字が躍る。

福島県の男性は
昨年（2003年）12月に友人から三便宝カプセルを譲り受けており、
その友人は
インターネットオークションで入手していたことがわかっている。

三便宝カプセルに含有させている違反成分を特定するために
福島県衛生研究所と国立医薬品食品衛生研究所が
さらに詳しく分析した結果、
類似成分はヒドロキシホモシルデナフィルであることがわかった。
ただし、
福島県の男性に発生した健康被害との因果関係については不明だという。

類似成分が特定されたことをうけ厚生労働省は 2月13日、
「ヒドロキシホモシルデナフィルは
バイアグラの有効成分と同様の作用をすると考えられ、
健康被害が発生する恐れが否定できない」として
服用の中止を呼びかけるとともに、
関係都道府県に回収などの必要な措置を求めた。
さらに、同成分の分析方法を通知し、取締り強化を発表した。

こうした事態が発生しているにもかかわらず、
各自治体が行う試買調査において、
健康食品からバイアグラ成分や類似成分が相次いで検出されている。

（2004年）3月だけをみても
「ダイハード」「パワー」「アリナピンゴールド」
「パープルトニック」「元気くん」の 5商品から
シルデナフィルやホモシルデナフィルが検出されている。

いずれも滋養強壮や精力増強をうたった健康食品で、
インターネットやアダルトショップで販売されていたものだという。

　　〜 WEBニッポン消費者新聞 より



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